百合お嬢様

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結論。久々のヒット

 

 

ここ最近、主要人物が2人だけのものが多く、また人物の設定も似たような続きダレ気味の二次ドリ百合シリーズ。そろそろ別なものをと思っていたところにこれが発売された。

覚えている限りでは、百合グラドル以来の4人構成で初の異世界+現実界のおはなし。ページをめくるとエッチ小説でありながらもしっかり話もあるので、最後まで飽きることなく読むことができた。特に

ダブルヒロインに表裏の顔がある

桃(本作品においての主人公)が今までの主人公と違い、攻守どちらもする。つまり性知識がある

桃のハーレムエンドかとおもいきやカップルが2組できる。でもそのカップルだけでなく、みんなとエッチするのは僕たちの理想郷

 

と、いくつも既刊とは違う路線がありとても新鮮だった。また魔法が使えることにより、本来なら不可能なプレイを可能にし、現実感もありファンタジー感もあり二次ドリ読者の「これが読みたかった!!」をやってくれた。色んな組み合わせを見れ、やはり多人数はいいものだと再確認できる。

 

百合グラドル並に本筋がしっかりしていて、酒井仁著お嬢様とメイドの百合な日常のダラダラ展開とは大違い。あらおし悠先生得意の後半の畳み掛ける展開が炸裂し、起承転結がはっきりして読み終えた後の満足度は高い。今2週目。

 

マイナスポイントを挙げるなら、桃と橙果が恋人になる部分の描写が少し弱かったことと、エピローグに挿絵が無かったこと。と、揚げ足レベルのもの。次回作も楽しみだ98点