気づけばよるが明けない時から2年

2017年8月31日、当初の予定より約8ヶ月以上遅れて発売した「よるのないくに2〜新月の花嫁〜」。発売前にメインイラストレーターの四々九氏も登場した生放送を、youtubeでやったりお祭り感を演出したが……。

売上は相当苦戦したようだ。総合の詳しい販売数まではわからないが、1が発売日の週に7.9万本を売ったのに対し、2は2万5735本と前作比−67%。これじゃあコーエーテクモはたまったもんじゃない。8ヶ月以上も延期して開発費がかさみ、1より売上なければならなかったのに。これではよるのないくに3に期待する方が間違っているだろう。

 

よるのないくに2が失敗した原因はこれ。

1.延期

2016年12月22日発売→2017年8月31日。とにかくこれが一番の敗因。こんな事がなく予定通り発売されていたら、もっと伸びていたのは素人でもわかる。

2.制限時間

初期でフィールドを駆けられるのは10分。レベルアップすれば最大20分まで延ばせるが、初期10分は短すぎ。後の更新で撤廃されたけど、それまではボス戦含めて制限時間有りだったので、制限時間が初見殺しみたいなところがあった。散策に時間を回せないのは減点。これで投げた人いるはず。

3.アルーシェが脳筋すぎた

これ。このゲームを買った人の大部分は、女性同士の絡みを見たいのが目的のはず。1よりヒロイン増えたし楽しみだなー、なんて期待したそこのあなた。主人公のアルーシェが想像以上に脳筋で、プレイヤーの思った通りの展開にならず、終始「いい雰囲気」で終わったのはダメだった。

幼馴染2人に神秘的な博士、学園の先輩、感情が欠落した少女と、アルーシェを取り巻くヒロインが魅力的揃いなんだから、アトリエシリーズの主人公みたいなのを据えたらよかったのに。しまいにはミュベールも脳筋ときたから試合終了。

 

 

ガスト美少女祭の一環で発売された、BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣(2017年3月発売)も、よるのないくに同様全くイチから開発した新規ゲームだが、こちらは発売日の週に4.8万本発売と上々。2017年内集計(どちらもパッケージ版のみでDL版は未集計)で、6.6万本売上と続編あるレベルだ。よるのないくに2は約3.8万と、救いようのない数字。

素材はよかったのになぁ。今でも続編を待っているけど、まぁまずありえない話よ…。